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家庭円満の象徴であるツバメのような家庭をめざすツバメのお父さんが日々思ったこと

【幼稚園転園記】通っている幼稚園に不満があるならいっそ転園してしまおう!

わが家の長男は幼稚園年少のときに途中転園しています。

転園といっても引っ越しなどの仕方ない理由での転園ではなく、通っている幼稚園に不満があっての転園です。


クラスの友だちと離れ離れになること、クラスのママ友との関係、金銭的な負担など、幼稚園を転園したくても、なかなか踏み出せない家庭は意外と多いのではないかと思います。

そんなご家庭の少しの参考になればと思い、わが家が幼稚園を転園した経過についてご紹介します。


転園してよかったかが、一番気になるかと思いますけど、


わが家は長男を早めに転園させて本当によかった!と思っています。

わが家が幼稚園を転園した理由

Kindergarten

まずは、なぜ転園させようと思ったかですが、理由はたくさんあります。

たくさん幼稚園への不満があったからこそ、転園に舵を切れたわけですが・・・。


プレ幼稚園の面倒見の良さとあまりにギャップがあったから

長男は通っていた幼稚園には、プレ幼稚園から通っていました。


この幼稚園を選んだ理由は、園児が少なく、面倒見がいい幼稚園だろうと思ったことが大きな理由でした。

というのも、長男は以前の記事で書いたように、言葉の発達がとても遅かったので、たくさん園児がいるなかでは埋もれてしまうと思ったからです。

幸いにもプレ幼稚園では、担当してくださる先生の人数も多く、保育園のように保育記録まで毎日書いてくれる面倒見のよさがありました。


プレ幼稚園でこれだけ面倒見がいいのなら、年少になってもさぞ、面倒見がいいって思いますよね?


ところが、思っていたのと真逆でした。


年少になると担任の先生は1人で、副担任もいませんでした。

補助の先生はいることになっていましたが、いないときの方が多かったです。


しかも、担任の先生も新しく赴任してきたばかりの先生で入園式のときから頼りなさ全開でした。

さらに新任といっても新人の先生ではなく、あちこちの幼稚園を転々としている、やる気を疑うような中年の先生でした。


年少になれば見てくれる先生の人数が減るのは当たり前ですが、プレ幼稚園の先生よりも頼りない先生が1人でクラスの面倒を見ることが心配になりました。


その心配はすぐにかたちになって現れました。

違う子のパンツを履いて帰ってきたり、落としたお弁当のおかずを食べたり、唇が腫れるほどの怪我をしたのに何の連絡もなく帰ってきたり・・・。


全然先生の目が行き届いていませんでした。

しかも、それを指摘しても言い訳したり、笑ってごまかすような先生でした。


先生の質が全体的に低いから

担任の先生がお粗末だとしても、他の先生がまともなら担任も変わるかもしれない、と思ったこともありました。

だけど、幼稚園の行事で何度か他の先生も見ましたが、変にベテランな先生が多く、元気がないし、事務的な接し方であると感じました。


幼稚園児なんて、かわいくて、明るくて元気な先生が好きなんじゃないの??

自分が幼稚園の頃は、かわいい先生に会えるのが楽しみで行ってたようなもんですから。


これじゃあ、年中になって担任が変わっても、大きく変わる期待も持てません。


幼稚園の向いている方向が園児ではなく親になっていたから

幼稚園自体の方針はどうだったかですが、教育重視でヨコミネ式を取り入れていました。


うちはヨコミネ式に魅力を感じて入園させたわけではなかったので、その点はどちらでもよかったのですが、保育参観のときにやってることを見て、年少のときにやるべきこと?とは思いました。

年少の一学期なのにひらがなのカードを見せて、「あ」だからアイスクリームだよね! みたいにカードをひっくり返して絵を見せる、みたいなことをしてました。


教育熱心な親なら、この幼稚園はすごい! と思うのかもしれませんが、うちは

「ぜんぜん理解せずにポカーンとしてるじゃん、ひらがななんてそのうち覚えるんだから外で遊ばせた方がいいんじゃない?」

と思っていました。


ヨコミネ式の勉強に忙しいのか、日々の保育で外で自由に遊ぶことはほとんどなく、教室で過ごすことが多かったです。

長男に教室で何やったか聞いてもよくわからないって反応ばかりだし、幼稚園の保育方針にもかなり疑問を持っていました。


勉強熱心な親から見れば早期教育で立派だ! と思うかもしれないけど、ぽかーんとしている我が子を見ると、とても子どものためになっているとは思えませんでした。


また、やたらといろんなコンクールに園児たちの作品を出しているのも引っかかりました。

誰かが賞を取れば幼稚園に箔がついたり、親御さんへのアピールになると思っているのがまざまざと見えました。


ただ、作品を出すだけなら気にならなかったのかもしれませんが、長男の話を聞くと、自由に描かせてくれず、あれ書いちゃダメ、これ書いちゃダメと制限されているなかで絵を描いているようでした。

下手でもなんでも自分の好きなようにやらせたかったので、この点もうちの考えとは大きく異なっていました。


事務連絡があまりにお粗末だったから

さらに気になったのが、親への事務連絡があまりにお粗末だったこともあります。

多かれ少なかれ、旧態依然の幼稚園ではよくある話だけど、それにしても分かりにくいし、ギリギリに知らされるし、連絡が漏れることもあるし、で不満たらたらでした。


一番ひどかったのは、親も招待される誕生日会で、通常渡される招待状が渡されないばかりか、口頭で知らされた時間も間違えており、遅刻したことです。

知らされたのがギリギリなのもおかしいうえに、知らせられた時間が違うとか大問題ですよ。

親がいつでも気軽に幼稚園に行けると思ってるんでしょうね。


転園を決意する前に担任の先生と園長先生に面談をお願いした


そんなこんなで、幼稚園には多くの不満がありました。

でもすぐに転園することに舵を切ったわけではありません。


不満が解消できるように幼稚園にも働きかけをしました。


まずは担任の先生に個別面談をお願いしました。最低限の保育はしてほしいからです。

ケガをしたら早めに連絡をしてほしいこと、長男がいつもどんな様子でいるかたまには教えてほしいことなど、保護者側から言われなくても普通やってくれることをお願いしました。


すると、ケガをして連絡がなかったことについて担任の先生から出てきた言葉は

「バス待ちの時間でわたしが見てなかったので連絡できませんでした。」

でした。


おいおい。実際あなたが見てなくても、長男の担任はあなたなんだから、他の先生から聞いたことをあなたが伝えるべきでしょう。

ケガした瞬間は見ていなくても、ケガの手当はやっているんだから、知らなかったでは済まされないでしょう。

まったく子どものことを思ってないし、幼稚園で起こったことなのに少しの責任も感じていないってどうなの? と思いました。


さらに、長男の普段の様子についても、

「元気よくみんなと遊んでいますよ!」

と、一見すると聞こえのいいことを言っていますが、長男から聞いていることとあまりに乖離してて、子どもの様子も全くわかっていないと瞬時にわかりました。


長男は「いつも一人で遊んでる、先生は忙しそうで遊んでくれない」と言ってますから…。


こりゃ、担任の先生に何を言っても響かないしダメだと思い、園長先生にも後日、面談のお願いをしました。

このとき妻と、園長先生もダメそうならその場で退園の話をしようと決めていました。


事務的なことや、幼稚園の保育方針は置いておいて、子どもの安全や先生の子どもとのかかわりといった日常の保育の質についてのみ園長先生に問いました。

すると、園長先生から返ってきた言葉は


「担任の先生は非常によくやってくれていますよ!」でした。


耳を疑いました。たとえ担任の先生に非がないと思っても、普通は保護者の言うことに少しは耳を傾けるべきなのに、こちらの話をさえぎって先生を褒めたたえる姿に愕然としました。

妻とは目を向き合わせる必要もなく意思疎通し、その場で退園の意思を伝えました。


そのとき、年少の2学期11月でした。2学期をもって退園することにしました。

3月末まではどうしても耐えられませんでした。


転園するまでに通っていた幼稚園でしたこと


退園することが決まってもすぐに退園するわけではないので、飛ぶ鳥跡を濁さずの大人の対応が必要になります。


退園理由はどうしようもできない適当な理由をつけた

幼稚園がどんなに嫌でも退園理由は、正直に答えないのが大人たるもの。

なんて幼稚園に伝えようか悩む方も多いと思います。


うちの場合は、退園しても仕方ない、という理由になるように、「妻が仕事を始めることにしたため」としました。

仕事を始めると通っている幼稚園の延長保育では対応できないので、家に近く、遅くまで延長保育をしている幼稚園に転園する、といった想定での嘘の理由です。


幼稚園でどうしようもできない理由での退園なら、残りの期間もそつなく過ごせます。


クラスの子たちにプレゼント

幼稚園から離れても今後、小学校が一緒になるかもしれない、近所のショッピングセンターで会うかもしれないなど、近所に住んでいる以上、クラスの子どもやその親にも気遣いをしておくべきです。


多くのご家庭はそんなことを言われなくてもやると思いますが、うちもクラスの子たち全員にプレゼントを渡しました。

親が行って配るわけにもいかないので、そこは担任の先生にお願いして配ってもらいました。


どんなものをプレゼントしたらいいか悩むところですが、うちでは高額ではなく、かわいいものとして少し変わった歯ブラシにしました。

転園先の幼稚園を選ぶうえで重視した点


うちでは、退園を決めたあとに転園先の幼稚園を選びました。

地域によるのかもしれませんが、うちの地域では定員いっぱいで入れない幼稚園はほぼなかったので、希望すれば入れる状況でした。

面接もなく、希望した3学期からの入園があっさり決まりました。


担任の先生もすぐに紹介してくださり、子ども目線で長男に話しかけてくれる姿を見て、ものすごくほっとしたことをよく覚えています。

これが普通の幼稚園だよな、と思ったものです。


転園先の幼稚園はすぐに決まりましたが、幼稚園を選ぶうえで重視した点をご紹介します。

そのほとんどが、退園する幼稚園の裏返しの理由だったのが皮肉ではありますが。


のびのび幼稚園生活を送れること

とにかくうちは、勉強はいいから、のびのびと身体をつかって遊べる幼稚園であることを重視しました。

言葉の発達も身体を動かすのが重要ですからね。


転園先に決めた幼稚園は、園児の人数は多いものの、園庭がかなり広く、遊具も充実していました。

見学に行ったときも学年に限らず、多くの子が走り回ってて、これこそが幼稚園児の本来の姿だよ! と思ったものです。

前の幼稚園は、そもそも自由遊びの時間が少ないうえに、園庭が狭く、ケガしたら困るからと遊具の使用は制限されてましたから、かなり違いますね。


体験学習が充実していること

前の幼稚園は机のうえでの勉強は熱心でしたが、自然と触れ合うことは軽視されていました。

芋掘りとかあるにはあっても、どこか中途半端で、育ちの悪い芋を掘らずにただ持って帰るだけでした。

泥汚れもたいしてしてないし、本当にやっているのか疑いたくなるくらいでした。


やっぱり小さいうちはいろんなことに触れてほしい親心で、ここでも前の幼稚園とは違って体験学習が充実している幼稚園にしました。

転園先の幼稚園は、広大な畑も所有しており、ウェブサイトで紹介されていた写真からもかたちだけではない体験学習ができそうだと感じました。


幼稚園が家から遠すぎないこと

これは前の幼稚園のときも重視した点ですが、家から遠すぎない距離の幼稚園から選びました。

理由は、バス通園でもなにかと幼稚園に行く機会は多く、車が運転できない妻が自転車で行ける距離にしないと大変であることと、たまに妻が送迎して、担任の先生と顔を合わせて幼稚園での様子を聞いた方がいいと思ったことがあります。


前の幼稚園ではわざわざ送迎で行っても、担任の先生がいないとかあったので話になりませんでした。


幼稚園を転園することのメリット


幼稚園を転園して1年経ちましたが、冒頭で言ったように、わが家では転園したことにメリットしか感じていません。


子どもの成長によい影響を与えられる

転園して何がよかったかって、子どもが楽しそうに幼稚園に通うようになったのがなによりよかったです。


前の幼稚園での長男は、担任の先生からのフォローもなければ、教室でやっていることもよくわからないことが多かったせいか、幼稚園では、ぽわーんとばかりしていました。


なのに転園した幼稚園では、通い始めて数日で「幼稚園たのしい!」と、いままでとは違う様子がすぐに見えたので、明らかによい影響がありました。

担任の先生のフォローがとにかくありがたかったです。


幼稚園の時期の経験は、子どもの成長に大きな影響があると思っています。

その貴重な時期は、子どもにあった環境でのびのびと楽しく過ごせるのが一番なので、転園して子どもの様子がよい方向に変わったことがなによりよかったと思っています。


卒園するまでモヤモヤが続かなくて済む

一方で親としてもメリットがありました。

幼稚園に対するモヤモヤした気持ちを卒園するまで抱き続ける必要がなくなったことです。


前の幼稚園に通っているときは、妻とよく幼稚園のことで話し合いをしました。

その話し合いは私たち親だけでどうすることもできないことばかりだったので、幼稚園のせいで夫婦間までモヤモヤする機会が増えました。

幼稚園が大きく変わることがない以上、卒園するまで、そんな気持ちを抱き続けるのはかなりキツイものです。


それが転園してきれいさっぱりなくなったのは、かなりのメリットだと思います。


幼稚園を転園することのデメリット


わが家はメリットしか感じませんでしたが、もちろん転園のデメリットもあります。

メリットとデメリットを天秤にかけて、転園するか否か、決断していただければと思います。


入園料や制服の購入などお金がかかる

転園するとなると、本来かからないお金が必要になります。

5万円近い入園料を再度支払う必要もありますし、園服やどうしても購入が必要な用具はそれなりにあります。


それだけのお金を払ってまで転園させるかどうか、悩まれる家庭は少なくないと思います。


子どもがすぐに馴染めるか心配になる

周りの子がすでに幼稚園に馴染んでるなかでひとり、新しい幼稚園生活が始まることで、幼稚園に馴染めるか心配になることもあります。

引っ越しとは違い、転園しなくてもいい環境であるからこそ、わざわざ慣れ親しんだ幼稚園を離れる必要はない、という考えも確かにあります。


ママ友の関係を構築し直す難しさ

幼稚園といったらママ友のグループ。

ママ友関係を重視しているお母さんだと、退園する幼稚園のママ友からどう思われるか気になりますし、転園先の幼稚園でママ友ができるか不安になる、ということもあります。


さいごに:幼稚園にかなり不信感があるなら早めの転園を!


以上のように、わが家が幼稚園を転園した経過などを紹介させていただきました。

ここまで読み進めていただいた方は、幼稚園を転園するか、やめとくかで悩んでいる方だと思います。


最後に転園のデメリットを挙げましたが、迷ったときこそ子どもを中心に考えてみてください。


子どもが馴染めるか心配というデメリットもありますが、子どもの柔軟性は大人が思っている以上です。しばらくしたら絶対に馴染めます。


また、年少・年中くらいなら友達関係も深く出来上がってないので友達と離れ離れになることもたいした影響はないと思います。

転園先の幼稚園ですぐに新しい友達ができます。


義務教育でもない幼稚園だからこそ、大人の都合ではなく、幼稚園に不信感があり、子どもにとって転園した方がいいと思うなら、早めに転園に向けて動いた方がいいと思います。


迷っている方の少しの参考になれば幸いです。幼稚園での過ごし方ってすっごい大事だと思いますよ。